2018年からの新制度として積立NISA(つみたてニーサ )がはじまりました。
通常のNISAと同じく税金の減税等の優遇が受けられるのが特長で、未成年や主婦など初心者から気軽に積立ができる仕組みとなっています。
この記事では積立NISAのメリットとデメリット、現行のNISAとの違いと比較をまとめました。
また、積立NISAにておすすめネット証券会社についても紹介します。
積立NISAとは?どんなもの?
積立NISAは金融庁が主導となって2018年1月から開始した制度です。
より多くの人が、少ない金額で継続的に資産形成ができることを目的としてこれまでの制度にはなかった優遇措置がなされています。
はじめに、すでに制度化されている通常のNISAとの比較をしてみましょう。
積立NISAと通常のNISAの違いについて
積立NISA | NISA | |
---|---|---|
対象の期間 | 2037年まで | 2023年まで |
非課税対象期間 | 最大20年 | 最大5年 |
非課税額(最大) | 800万円 | 600万円 |
投資上限額(年) | 40万円 | 120万円 |
投資商品 | 投資信託 | 国内・外国株、投資信託、ETF |
投資の方法 | 毎月の積立 | 株の売買 |
*積立NISAは原則20歳以上となっています。
通常のNISAではこれまでの株式投資と同様に、自らが進んで株式や投資信託を買い付けに行く必要がありました。
一方で積立NISAは運用する投資信託を選ぶ必要がありますが、一度選べば毎月一定金額を口座に振り込むだけなので、簡単に投資ができる点があります。
言い換えればこれまで給与から天引きして貯蓄する財形貯蓄や定期預金を投資信託で行うようなものです。
通常のNISAの詳細については、「NISA(ニーサ)口座とは?節税で賢く運用〜特徴とメリット・デメリットについて」を参考にしてください。
積立NISAのメリットとは?
積立NISAのメリットは以下のようなものがあります。
👉一定額まで非課税であること(税金が優遇)
👉最大20年間継続できること
👉良心的な投資信託のみで選ぶことができること
一定額まで非課税であること(税金が優遇)
積立NISA口座で運用された投資信託であれば、NISAと同じで、通常は課税される配当金や売却益に関して全て非課税になります。
最大20年間継続できること
積立NISAで運用した投資信託は最大で20年間にわたって非課税の恩恵を受けることができます。
良心的な投資信託のみで選ぶことができること
積立NISAの革新的ともいえるメリットとして手数料が安い投資信託のみが運用先として認められていることです。
これまでの投資信託は手数料の高さが問題になっていました。
この問題を積立NISAに関しては徹底的に排除しようという金融庁の意気込みが感じられます。
積立NISAのデメリットとは?
👉単独の株式に投資できないこと
👉通常のNISA口座を同時に開設できないこと
単独の株式に投資できないこと
積立NISAは金融庁が認めた投資信託だけが対象になります。
そのためこれまでの投資のような個別の株式を売買することに使うことはできません。
通常のNISA口座を同時に開設できないこと
積立NISAで株式を買うことができないであれば、通常NISA口座を同時に開設すればよいと考えるかもしれません。
ところが両者の口座を同時に開設することができません。
積立NISAの手数料について
積立NISAの手数料は「購入手数料」と「信託報酬」の2つからなっています。
購入手数料 | 信託報酬 | |
---|---|---|
インデックスファンド | 無料 | 国内0.5% |
アクティブファンド | 無料 | 国内1%、海外1.5%まで |
ETF | 1.25% | 0.25% |
このうち「信託手数料」は運用を任せるファンドに支払う金額となります。
しかしながら積立NISAについては、通常の投資信託に比べて手数料は抑えられています。
積立NISAの手数料の詳細については「積立NISA手数料について比較」の記事をご覧ください。
積立NISAのオススメの運用方法とは?
積立NISAは長期間の積立によってその特長を発揮します。
運用方法としては将来の年金や予想される大きな出費に向けての貯蓄を助ける手段としてコツコツと運用されることをお勧めします。
インデックスファンド | アクティブファンド | |
---|---|---|
ファンドの内容 | 日経平均など指数に連動した金融商品 | 様々な金融商品を組み合わせて、インデックスファンドを上回る運用を目的とする |
コスト | 安い | 比較的高い |
運用の特徴 | 低コストで日経225など把握しやすい指数で運用可能 | 様々な金融商品を組み合わせたファンドで銘柄によってはインデックスファンドを上回る運用実績となる。 |
代表的なファンド | eMaxisシリーズタワラノーロードシリーズ | フィデリティさわかみファンド
ひふみシリーズ |
積立NISAで投資できるファンドは「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の大きく2種類に分けることができます。
それぞれのファンドの特徴をつかんでその人にあった運用をしていく必要があります。
積立NISAでの銘柄のおすすめ選びかたは、「積立NISA(つみたてNISA)、初心者オススメの銘柄種類の選び方と比較」を参考にしてください。
積立NISAオススメの証券会社について
積立NISAの口座を開設する金融機関は1社までと決められています。
そのため、どの証券会社で積立NISA口座を開設するのかも重要になりますので、ここではオススメしたい積立NISA向けの証券会社を紹介します。
証券会社 | 特徴 | 投信銘柄数 |
---|---|---|
SBI証券 | 積立のペース設定の選択肢が多い
積立限度額に合わせた運用を自動管理してくれる 銘柄が豊富 |
139本 |
楽天証券 | 一口100円から積立できる
楽天ポイントを活用可能 |
133本 |
マネックス証券 | 積立NISAを始めた人へポイント還元 | 124本 |
積立NISAで運用できる会社は1社のみなので、証券会社はしっかりと選びたい。
楽天証券 おすすめ!
楽天証券では一口100円からでも積立NISAを始めることができます。
また楽天ポイントでの積立をすることができます。(2018年夏開始予定)
SBI証券
SBI証券では積立のペース設定に毎日、毎週、そして毎月という選択肢があります。
さらに積立NISAの限度額(40万円)を余すことなく自動で運用できるシステムを使うことができます。
NISA口座については、私のSBI証券が取引をしていますが、オススメの証券会社と言えます。
マネックス証券
マネックス証券では積立NISA口座の新規開設に力を入れています。
そのため口座開設、もしくは再開された場合に最大5,200円分のポイント還元を行うキャンペーンを行っています。(2018年6月時点)
このポイントは各種マイルやTポイントに交換可能です。