NISA(ニーサ)は株式投資初心者(未成年や主婦など)の方でも、一度は少額投資する場合にお得になると聞いたことがある言葉だと思います。
NISAの制度を使うことで、運用資金の利益分が非課税となり、節税することができるのです。
NISAの口座開設者数は年々増えてきており、2016年末から2019年末までで、320万口座から648万口座と約2倍の口座開設者となっています。
NISAの制度についての特徴についてメリット、デメリットを含めて解説をしていきます。
NISA(ニーサ)とは節税ができる口座
NISAは2014年から始まった制度で、年間「120万円までの投資の利益」について非課税になる制度のことを言います。
なので、株で少額投資をする人にはぜひとも運用しておきたい口座の一つと言えます。
👉NISAは120万円の投資の利益が非課税
👉買った株は最大5年間適用される。
👉非課税なので確定申告をする必要がない。
「年間120万円までの利益」と混同されている人もいますが、「年間120万円までの投資の利益」と言うことになります。120万円まで株を買って、その後に利益はいくらでも非課税になります。
未成年でもNISA口座が持てる「ジュニアNISA」
NISA口座については、「ジュニアNISA」と行って0歳から19歳までの子供に年間80万円まで非課税となる口座を開設することができます。
「ジュニアNISA」でお子さんの分も含めて利用すると減税の枠も増えますし、子供と一緒に株式投資を通じて金融知識を高めることができます。
ジュニアNISAについては、「ジュニアNISAの特徴・メリットデメリット」の記事を参考にしてください。
買った株の5年後について
NISA口座で運用できるのは「最大5年間」とされていますが、買った株の5年後については
👉特定口座に移す
👉NISAを継続する(ロールオーバー)
と言う選択肢があります。
簡単に例を出すと
2014年に株を「120万円」買って、5年後の2019年に「200万円」になった場合、上限の「120万円」までロールオーバーとしてNISA口座で継続して預け直すことが可能です。
つまり80万円の利益は売却が必要になると言うことです。
NISAのロールオーバーについては「NISA(ニーサ)のロールオーバーとは?いつまで?〜5年目経過後のデメリットについて」の記事を参考にしてください。
NISA(ニーサ)のメリットについて
ニーサの最大のメリットはやはり「年間120万円までの投資の利益」に税金がかからないと言うことです。
具体的に例を出すと、「120万円」で買った株が値上がりをして「200万円」になったとします。
その際の利益80万円が非課税となります。
NISA口座 | 80万円の利益で非課税 |
---|---|
特定口座 | 80万円の利益で16万円課税 |
上の表のように、NISA口座では非課税であるのに対して、特定口座では20%の税金がかかるため16万円の利益がかかることになります。
これがNISAのメリットになります。
*特定口座とは利益が出た場合に、証券会社が確定申告を自動的にしてくれる口座のことで多くに人が利用しています。
NISA(ニーサ)のデメリットについて
NISA(ニーサ)デメリットについては以下のことが発生した場合にデメリットになります。
👉NISA口座で損失が発生
👉特定口座で利益が発生。
なぜこの場合にデメリットになるかと言うと、NISA口座と特定口座は別々の口座と認識がされており、「損益通算ができない」ということが原因になります。
それでは「NISA」「特定口座」それぞれの場合で損益通算をご説明して行きます。
「特定口座」での損益通算について
NISA口座以外では、別々の証券会社間でも損益を通算できるということができます。
例えば、
▶SBI証券で70万円の利益
▶楽天証券でー40万円の損失
が出た場合に、課税されるのは、「70万円(利益)ー40万円(損失)=30万円」となるのです。
「30万円」の課税なので、30*20%=6万円が税金になります。
これを損益通算と言います。
NISAと特定口座での損益通算
NISA口座は、他の口座とは「別々と認識」され損益通算ができません。
つまり
▶SBI証券(特定口座)で70万円の利益
▶楽天証券(NISA)でー40万円の損失
の場合「損益通算ができない」ので、利益「70万円」が課税され
「70*20%=14万円」が納税の額となります。
「特定口座」と「NISA口座」の利益は別々と認識される。そのため、利益や損失はそれぞれの口座で考える必要がある。(損益通算が不可能)
2018年から始まった積立NISAとの違いについて
積立NISA | NISA | |
---|---|---|
対象の期間 | 2037年まで | 2023年まで |
非課税対象期間 | 最大20年 | 最大5年 |
非課税額(最大) | 800万円 | 600万円 |
投資上限額(年) | 40万円 | 120万円 |
投資商品 | 投資信託 | 国内・外国株、投資信託、ETF |
投資の方法 | 毎月の積立 | 株の売買 |
2018年から新しく積立NISAというものが始まりました。
通常のNISAに比べて年あたりの投資金額は少ないですが、最長20年に渡り減税が受けられるというものです。
毎月積立するものなので、株の売買タイミングを難しいと感じている人や、両方併用して投資を行っている人も増えています。
積立NISAについて詳しくは「積立NISA(つみたてNISA)とは?メリット・デメリットとオススメの証券会社口座」の記事を参考にしてください。
NISAで投資信託を運用する場合
NISA口座で投資信託を運用する場合は、NISAの非課税枠が積立NISAに比べて120万円と高いため、「積極的に利益を狙いに行くスタイル」を持つことが可能です。
NISAで投資信託を運用する場合の詳細については「NISA(ニーサ )口座での投資信託運用のメリット・デメリット、証券会社について」を参考にしてください。
NISA口座を持ったまま海外赴任をする場合
NISA口座を持った方で、1年以上など海外赴任する場合は、証券会社に手続きをして「一般口座」へ株を移管する必要があります。
詳しくは「海外赴任でもNISA(ニーサ)口座の運用は可能か?〜転勤・転出・非居住者」の記事をご覧ください。
NISAでの口座開設方法について
ここでは一般的なネット証券の口座開設方法についてご説明して行きます。
①ネット証券の総合口座開設
②NISA口座の開設申請
③ご自宅に届いた書類を記入して返送
④税務署で確認作業(1週間程度)
⑤口座開設完了
NISA口座開設のオススメの証券会社とは
NISA口座オススメの証券会社選びでいうと、
- 手数料が無料
- 取扱株の銘柄が豊富
という点からいうと、「楽天証券」または「SBI証券」が有名になります。
楽天証券の特徴とメリットについて
楽天証券のNISA口座の口座開設方法の流れ
楽天証券のおすすめNISA口座の銘柄を紹介
楽天証券の積立NISA口座オススメの銘柄の選び方