iDeCo(個人型確定拠出年金:イデコ)は、個人型の年金として、節税ができるため、公務員や会社員を始め老後のために運用を始める人が多くなっています。
ですが、大手ネット証券のSBI証券と楽天証券で迷われている人もいて、「SBIと楽天はどちらの商品(銘柄)に投資すべき?」「手数料は比較したらどちらが安い(低い)の?」
「初心者にオススメのネット証券はどっちがいいの?」
といった内容についてわかりやすくご紹介して行きたいと思います。
iDeCoは原則一つの金融機関からしか選べないため、選択肢が広い金融機関を選びたいものです。
iDeCoはネット証券がオススメな理由
iDeCoでは、多くの金融機関が取り扱いをしていますが、ネット証券が銘柄が多く、手数料も安いので主流という状況になっています。
iDeCo口座を開く金融機関の比較すべきポイント
iDeCoとは個人で金融商品を選んで運用していく年金制度です。
そのためiDeCoを運用する金融機関を選ぶポイントとして
・少ない資金から運用できる
・コストを抑えて運用できる
・選べる金融商品が多い
といったことが考えられます。
ネット証券はこれらの条件がそろっている
ネット証券は当初から低い手数料で株式などの取引ができることを強みにしてきました。
これらポイントに対して金融機関ごとの傾向をまとめると以下の通りです。
【iDeCo金融機関別比較表】
選べる金融商品 | 手数料 | 少額資金の対応 | |
---|---|---|---|
ネット証券 | ◎ | ◎ | ◎ |
銀行、保険 | ◯ | ◯ | △ |
ろうきん | △ | ◯ | ◯ |
※詳細は各社によってばらつきがあります
ネット証券以外でも手数料の安いプランがありますが、資金面での条件がハードルです。
総合的にみれば、iDeCoの運用はやはりネット証券で選ぶことをおススメします。
SBI証券と楽天証券の手数料を比較
iDeCo口座のあるネット証券の中ではSBI証券と楽天証券は特に人気があるようです。
ここからはSBI証券と楽天証券のiDeCo口座について比較してみましょう。
手数料に関しては互角
iDeCo口座の運用にはさまざまな手数料が発生します。
【iDeCo口座運用手数料一覧】
年金基金の手数料 | 事務委託手数料 | 管理手数料 | |
---|---|---|---|
SBI証券 | 103円/月 | 64円/月 | 0円 |
楽天証券 | 103円/月 | 64円/月 | 0円 |
その他 | 103円/月 | 64円/月 | 0円〜450円 |
各社が独自に設定する運営管理手数料でSBI証券と楽天証券は無料になっています。
なので取扱期間でコストを比較するなら「管理手数料」で変わってくるの。
SBI証券と楽天証券の銘柄を比較
iDeCo口座を運用するにはこれら手数料の他に、取扱い銘柄や銘柄の維持手数料の違いがポイントになります。
その視点で、SBI証券と楽天証券を比較してみましょう。
【国内株式】
投資信託 | インデックス | 信託報酬(手数料) | |
---|---|---|---|
SBI証券 | ニッセイ225 | 日経225 | 0.19% |
SBI証券 | ひふみ年金 | 国内が上場株式 | 0.82% |
SBI・楽天 | 三井住友DC | TOPIX | 0.16% |
楽天証券 | たわらノーロード | 日経225 | 0.19% |
【海外株式】
投資信託 | インデックス | 信託報酬(手数料) | |
---|---|---|---|
SBI証券 | iFree NYダウ | ダウ・ジョーンズ | 0.24% |
SBI証券 | DCニッセイ | MSCIコクサイ | 0.21% |
SBI証券 | EXEー新興国株式 | TSE・エマージング | 0.35% |
SBI証券 | 三菱UFJ DC新興国株式 | MSCIエマージング・マーケット | 0.55% |
楽天証券 | たわらノーロード | MSCIコクサイ | 0.225% |
楽天証券 | 日興-インデックスファンド海外新興国 | MSCIエマージング・マーケット | 0.55% |
【国内債券】
投資信託 | インデックス | 信託報酬(手数料) | |
---|---|---|---|
SBI証券 | 三菱UFJ 国内債券 | NOMURA-BPI総合 | 0.12% |
SBI・楽天 | 三井住友DC | TOPIX | 0.16% |
楽天証券 | たわらノーロード国内債券 | NOMURA-BPI総合 | 0.15% |
【海外債券】
投資信託 | インデックス | 信託報酬(手数料) | |
---|---|---|---|
SBI証券 | 三井住友・DC外国債券 | シティ世界国債インデックス | 0.21% |
楽天証券 | たわらノーロード先進国債券 | TOPIX | 0.21% |
【REIT(リートイン)】
投資信託 | インデックス | 信託報酬(手数料) | |
---|---|---|---|
SBI証券 | DCニッセイJ-REIT | 東証REIT指数(配当込み) | 0.25% |
楽天証券 | 三井住友DC | 東証REIT指数(配当込み) | 0.26% |
SBI・楽天証券 | 三井住友・DC外国リート | S&P先進国REIT指数 | 0.3% |
取り扱い銘柄数と銘柄の維持手数料ではSBIの方が優勢なようです。
その他の特徴を比較すると、楽天証券の方が良い面も見られます。
この中でおすすめ銘柄とは
次にSBI証券と楽天証券でiDeCo口座を運用するときにオススメできる銘柄について紹介します。
【iDeCo口座オススメ銘柄一覧】
SBI証券 | 楽天証券 | |
---|---|---|
国内株式 | 三井住友-三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | たわらノーロード日経225 |
海外株式 | 大和 iFreeNYダウインデックス | 楽天・全米株式インデックスファンド |
国内債券 | 三菱UFJ国際-三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) | たわらノーロード国内債券 |
海外債券 | 三井住友-三井住友・DC外国債券インデックスファンド | たわらノーロード先進国債権 |
アクティブファンド | レオス ひふみ年金 | コモンズ30ファンド |
楽天証券
楽天証券では「たわらノーロード」シリーズがそろえられています。
この銘柄はコストの低さに定評があります。
また、全米株式インデックスファンドも本場米国でも定評があります。
SBI証券
SBI証券では銘柄数が多いですが、特筆すべきは「NYダウインデックス」と「ひふみ年金」です。
世界経済の頂点に立つアメリカ優良企業30社に投資できることは、優位性があるとされています。
ひふみ年金はファンドマネージャーである藤野氏の人気で話題になっている銘柄です。
楽天証券がオススメ人はこんな人
楽天証券でiDeCo口座を運用する最大のメリットは、他の楽天サービスと連携できることです。
そして、楽天スーパーポイントで投資信託が買えるのでも業界では画期的なサービスとなっています。
他にも楽天はバンガードファンドなどiDeCo運用では楽天のみの世界的に有名な銘柄も取り扱いをしています。
またiDeCo口座を開設することでポイントを還元するキャンペーンを行っています。
▶️楽天証券のiDeCo、NISAでのバンガードファンドの運用について
SBI証券がオススメな人はこんな人
iDeCoを機会にして投資や運用を勉強したい人
SBI証券のiDeCo口座は取扱い銘柄数の多さが特長です。
投資や運用に興味がある人はSBI証券で自分なりの運用を試すことができます。
これでSBIは「セレクトプラン」「オリジナルプラン」の2つがiDeCoで選択できるわ。
ローコストを重視する人
口座維持の手数料では楽天証券と互角ですが、銘柄に必要な手数料ではSBIの方がやや有利と言えます。