ろうきん(労働金庫)は、労働組合や会社員、公務員に身近な金融機関で確定拠出年金であるiDeCo(イデコ)の商品(投資信託)の取り扱いもしています。
この記事では、ろうきんのiDeCoで取り扱いで、おすすめしたい投資信託の比較と手数料、そしてネット証券と比較してのメリット、デメリットについてご紹介して行きます。
ろうきんの取り扱い銘柄数は10と他のネット大手証券と少ないですが、銘柄はしっかりと選ばれている印象を受けます。
iDeCoは60歳までの長期での運用なるので、商品銘柄と手数料をしっかりと把握して運用することをオススメします。
iDeCoについて
iDeCoは国の制度で決められた個人で運用ができる年金になります。
メリットは何と言っても利益が出た分については減税が受けられるという点です。
iDeCo(イデコ) | |
---|---|
売却について | 原則60歳まで不可能 |
節税について | 所得控除 |
投資商品 | 投資信託・保険等 |
最低投資金額 | 5000円から |
年間最大投資金額 | 〜81.4万円(職業による) |
利用年齢 | 20歳上 |
ろうきんのiDeCo取り扱い銘柄について
ろうきんでのiDeCo口座では、10の金融商品から選ぶことができます。
【ろうきんiDeCoで投資・運用できるファンド】
ファンド名 | 手数料 (信託報酬) | 投資先 |
---|---|---|
DCダイワ日本債券インデックス | 0.27% | 長期国債を中心に地方債・社債など |
DCダイワ日本株式インデックス | 0.27% | 日経TOPIXの企業 |
DCダイワ外国債券インデックス | 0.2484% | 米国債・ユーロ債を中心に |
野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI | 0.2376% | 米国企業を中心に |
DIAMバランス・ファンド<DC年金>1 安定型 | 0.2808% | 国内外の株式・債券
(成長型の方が海外の比率が高い) |
DIAMバランス・ファンド<DC年金>2 安定・成長型 | 0.3132% | |
DIAMバランス・ファンド<DC年金>3 成長型 | 0.3456% |
【ろうきんiDeCoの定期預金】
定期預金の名称 | 金利 |
---|---|
ろうきん確定拠出年金定期預金 1年 | 0.020% |
ろうきん確定拠出年金定期預金 5年 | 0.040% |
ろうきん確定拠出年金定期預金 10年 | 0.050% |
ろうきんのiDeCoは銘柄数が少ないですが、「株式と債券」「国内と国外」の基本的な運用バランスをとることができます。
ろうきんでのおすすめの銘柄
初心者はDIAMバランス・ファンドから
DIAMバランス・ファンドは国内外の株式・債券に投資を行います。
そのため、1つのファンドで分散投資を行えることがメリットです。
安い手数料・低リスクで「安定型」
ろうきんでは3種類のバランス・ファンドがiDeCoで投資することができます。
中でも、最もお勧めできるのは「DIAMバランス・ファンド<DC年金>1 安定型」です。
メリットは何といっても「手数料の安さ」です。
3つのバランス・ファンドの中では最安値です。
ろうきんの他のファンドと比べても、それほど高くありません。
投資先も(国内債券に69%、国内株式に19%)と、多くを国内で投資・運用します。
初心者でも低リスクの投資・運用ができそうです。
慣れてきたら「DCダイワ日本株式」「野村DC外国株式」
バランス・ファンドで投資や運用に慣れてきた人は、株式中心のファンドを加えてみましょう。
「安定型」は国内債券への比率が高いファンドです。
より良い投資・運用を行うのであれば、株式の比率を上げるべきです。
「DCダイワ日本株式インデックス」は、東証1部上場企業全体に投資します。
「野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI」は米国の大企業を中心に投資します。
ろうきんiDeCoのおすすめ運用方法
ろうきんのiDeCoは銘柄数が少ないですが、基本的な運用は行っていきたいところです。
定期的に運用状況を確認
iDeCoは定期的に運用報告が自宅に届きます。
内容を確認して、自分の資産状況を把握されることをオススメします。
株式と債券のバランスを整える
運用状況のチェックすべきポイントは「株式と債券のバランス」です。
最適なバランスは「株式:債券=50:50」だと言われています。
若い人は株式の比率がより高くても良いでしょう。(株式60%~75%)
逆に年齢が上がれば債権の比率を上げていきましょう。(債券60%~75%)
ろうきんiDeCoの手数料について
初回手数料 | 積立時手数料(月額) | 積立後手数料(月額) | |
---|---|---|---|
ろうきん | 2,777円 | 472円 | 369円 |
SBI証券 | 2,777円 | 167円 | 64円 |
楽天証券 | 2,777円 | 167円 | 64円 |
iDeCoの初回手数料は各社統一になっています。
しかし毎月払う手数料はネット証券と比べて300円程度の差があります。
差はわずかですが、長期間が前提のiDeCoでは大きな差になります。
1年間にすると、300円×12ヶ月=3,600円です。
20年間になると3,600円×20年=72,000円の差額が出ます。
ネット証券であれば差額を投資や運用に回すことができます。
ネット証券とどちらがおすすめ?
元本保証型 | 投資信託 | 商品合計 | |
---|---|---|---|
ろうきん | 3 | 7 | 7 |
SBI証券 | 4 | 63 | 67 |
楽天証券 | 1 | 27 | 28 |
ろうきんのiDeCoはシンプルでムダが少ないので、初心者にも始めやすいと言えます。。
一方で、手数料の安さと取り扱いファンドの幅広さではネット証券のiDeCoが圧倒的と言えます。
運用中に口座を乗換えることは可能ですが、手続きや手数料が必要となりますので、そこはiDeCoを利用するまでに検討することをおすすめします。
ろうきんでiDeCoをする特別な理由が無い人は、ネット証券でiDeCo口座を開設したほうが良さそうです。