株を購入(買う)場合に、「指値(さしね)」「成行(なりゆき)」「逆指値(ぎゃくさしね)」の3つの注文方法があります。
「指値、逆指値と成行の違いは?」 「成行と指値、逆指値は初心者ではどちらがおすすめ?」「注文した時の優先順位ってどうなっているの?」
こういったことを含めてこの3つをどう使い分けていくのかという解説をします。
3つの注文方法がありますが、誰でもできればシンプルにわかりやすい取引がいいと思いますし、ここでは私が実際どう使い分けて取引をしているかを実例を踏まえてまとめています。
株の基本的な買い方の参考記事も合わせて参考にして見てください。
各注文の特徴について
以下各注文の特徴になります。
成行👉買い注文した場合、現在価格に近い売り注文で約定する。
指値👉「買いたい価格を指定」してその価格で買う。
逆指値👉「この価格まで下がったら決済(損切り)」したい場合に使う。
成行注文について
成り行き注文は「とにかく早く約定したい。」といった場合に注文を出します。注文を出すと自動的に取引が「ある価格」で約定することにないrます。
「ある価格」とは基本的に、「売り板に並んでいる注文で現在値に近い価格」で上の画像でいうと「1607円」になります。
成り行き注文は不利な価格で約定することも
ですが、「注文を出した人から優先で約定して行くこと。」から、その価格ではなく例えば、「1615円」で約定することもあります。
成行注文について注文を出している人も含めて「優先順位」と「買い注文が異常に多い」場合などは、注文を出した価格より離れた価格(不利)で約定することもあるのです。
買うときは「できるだけ安い価格で買いたい」と皆さん思うものですが、成行注文については以上のようにデメリットもあるのです。
👉成行注文は、注文を出してすぐに約定させたい場合におすすめ。
👉相場の取引高が少なかったり、買い注文が多い場合などには価格が離れて約定することがある。
指値注文について
指値注文の場合は主に2パターンの使い分けができます。
👉①この価格まで下がった時に買いたい。
👉②相場が変動しているので、成行注文では不利になりそうだからこの価格でしっかりと買いたい。
①の場合
「できるだけ安く買いたいから、この価格まで下がった時に買いたい」といった時に指値を使うことができます。
なので上の例でいうと「1500円まで価格が下がった時に買いたい。」という注文です。
この場合1500円以下に価格が下がった場合に約定します。必ず1500円ではなく1490円とかの場合もあります。
ですが注意点として価格が注文を出した後に「価格が下がらずにそのまま上がっていった場合」は約定しないので、その場合は
- そのまま価格が下がるまで待つ
- 注文を取り消した再度注文する。
といった選択肢になります。
②の場合
相場が大きく変動している時など、「成行注文が不利」な場合には、指値注文で「売り注文」の価格を指定すると優先的に注文を行うことが可能です。
逆指値注文について
逆指値注文については通常「損切り」とも言います。 ある価格で買った場合、もし相場が逆行した場合に「損失を限定」する場合に使います。
株を購入した場合に、「ここまで下がったら売る(損失を確定する。)」といった時に逆指値を使います。
逆指値の注文方法については、注文後に購入した株について「逆指値」を指定することができますし、株を買う時に「一緒に逆指値も注文」することも可能です。
注文の優先順位について
以下のような質問の例があります。
指値で買注文を出したら約定される順番はどうなりますか?
前に100円(仮)で注文を出し、株価が100円に上がっても約定されなかったことがあります。私が注文を出す前に、100円で指値注文を出していた人が先に約定され、私の番まで回らなかったんでしょうか??
どなたか教えてください。
このような場合は、「注文を出した順番に優先される。」ということになります。
今回は「100円で指値注文。」つまり「100円以下で約定」になりますので、この場合は、
- 再度価格が100円まで下がってくる。
時に約定する可能性がありますが、そうでなさそうな場合は、再度注文をキャンセルして、買い注文し直した方がいいと思います。
注文方法のまとめ
以上、成行、指値、逆指値の解説をしました。
注文方法については、ネット証券で大手であればどの証券会社も対応しているので安心して使うことがあります。
注文方法が多彩な証券会社としては、「SBI証券🔗」、「ライブスター証券🔗」などが使いやすいと定評があります。