ロボットアドバイザー(ロボアド)については代表的にものに、ウェルスナビ やTHEO(テオ)などがありますが、それぞれ手数料が微妙に違うところがあります。
この記事ではロボットアドバイザーの手数料の仕組みと種類、そしてロボットアドバイザー会社の選び方についてご紹介して行きます。
ロボアドの手数料の仕組みを知って賢く運用したいですね。
ロボットアドバイザー の手数料の種類について
ロボットアドバイザーを利用するときにどのような手数料が発生しているのでしょうか。
ロボットアドバイザーで必要な手数料は大きく分けて以下の2つになります。
利用手数料
ロボットアドバイザーのサービスを使うための料金です。
いくらロボットといえどもその機能を維持管理するための費用が必要です。
信託報酬
こちらはロボットアドバイザーに支払う手数料ではありません。
ロボットアドバイザーが投資する投資信託やETF(上場投資信託)に支払う手数料です。
ロボットアドバイザーを介して投資信託会社に支払っているのです。
ロボットアドバイザー の手数料比較
利用手数料 | 信託報酬 | 合計 | |
---|---|---|---|
ウェルスナビ | 1.0% | 0% | 1.0% |
THEO | 1.0% | 0% | 1.0% |
マネラップ | 0.825% | 0.1% | 0.925% |
楽ラップ | 0.702% | 0.288% | 0.999% |
全体として利用手数料はロボットが行うため割安だと言えます。
また、信託報酬もETFやインデックスファンドが中心なので割安です。
各社を比較した場合、利用手数料は楽ラップやマネラップに軍配が上がります。
信託報酬ではTHEOは0%となっています。
合計すると各社とも1%前後となり大きな差にはなりません。
WealthNaviは最も割高に見えますが、後で紹介する機能を活用することで実質コストを抑えることができます。
ロボットアドバイザー のそれぞれの特徴
これらロボットアドバイザーごとにどのような違いがあるのでしょうか。
ウェルスナビ
ノーベル賞を受賞した理論に基づいた運用を行い、アメリカに上場しているETFに分散投資します。
ウェルスナビ独自の機能として損益を調整することで節税を可能にする機能があります。
また、50万円以上の運用ができる人は長期割引サービスを受けることができます。
これらを活用することができれば実質コストは他社を下回ると言われています。
また資産運用に関する情報提供が充実しているため、初心者が学びながら資産運用をする時にも便利だと言えます。
さらに運用資金の入出金が最もスムーズに行えるのもウェルスナビです。
長期割にていては、運用資産と運用期間に応じて手数料を最大0.9%までにすることが可能です。
THEO(テオ)
海外のETFを中心にした運用を行います。
取り扱うETFの種類と運用先の地域の広さが他社をしのいでいます。
運用資金が1万円からスタートでき、数種類の質問に答えるだけで200種類以上の中から最適な運用を提示することができます。
マネラップ
アメリカの大手資産運用会社がアドバイザーになって運用を行っています。
運用方法ははじめに「ためる」「たのしむ」「そなえる」の3タイプから選択し、それをもとにした運用方法を提示します。
1000円から利用可能なので手軽に始められる点がメリットです。
楽ラップ
国内のETFに加えてインデックスファンドも組み入れた運用を行います。
楽ラップでも簡単な質問に答えるだけで運用方法が提示されます。
投資対象を信託報酬が低いものに限定しているため、ローコストを実現しています。
急激な相場変動時にショックを軽減する機能がセールスポイントです。
ロボットアドバイザーのデメリット(注意点)
この記事で紹介しているロボアドバイザーではNISAや積立NISAを使うことができません。
資産運用のアドバイスのみを行うタイプのロボットアドバイザーであれば使うことができます。
NISA(ニーサ)とは、年間120万円までの投資の利益が非課税になる制度のことを言います。積立NISAは年間40万円までの投資に対して非課税になり、基本的に投資信託で積立投資を行うものです。
NISAと積立NISAについては、「NISA(ニーサ)のメリットとデメリットについて」の記事をご覧ください。
まとめ
これまでご紹介してきましたように、ロボットアドバイザーで支払う手数料は2種類に分けることができます。
もともとローコストなシステムとなっており、各社間での競争もあり手数料では他社との格差は少ないです。
運用先の特徴や各社独自のサービスを比べて、自分に合ったロボットアドバイザーを見つけることをお勧めします。